神戸市が環境省の「脱炭素先行地域」に選定されました。この制度は、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、2030年度までに先進的な脱炭素施策を実施する地域を国が指定するものです。神戸市は震災復興のシンボル「神戸医療産業都市」を中心に、災害に強い「いのちを守るまち」への進化を掲げています。計画期間は2025年度から5年間で、ポートアイランドの「医療産業都市エリア」と「港湾エリア」を対象とします。
主な施策では、約6MWの太陽光発電設備を設置し、自立型電源を確保。災害時の電力供給力を高めると同時に、再生可能エネルギーの導入量を都市部でも拡大します。広島-神戸港間の内航船をEV化し、平常時は海運業の脱炭素化に、災害時には蓄電池を非常用電源として活用。電力需要が高まる医療機関のバックアップとして機能させ、医療提供体制の強化に寄与します。また、災害時の交通混雑シミュレーションを活用し、医療機関や事業者との連携で事業継続計画(BCP)策定を支援。市内災害拠点病院への展開も視野に入れています。
さらに、神戸大学との協力で事業者のCO2削減効果をシミュレーションするシステムを開発。施設用途に応じた省エネ設備の効率的導入を支援します。金融機関と連携し、地域金融を活用したグリーンローンの提供も行い、脱炭素施策を推進します。
これらにより、災害時のレジリエンスを強化し、都市部の脱炭素と持続可能なエネルギー利用を実現。神戸市は震災復興からさらに進化し、未来に向けたモデル地域を目指します。
以上の通り、地方自治体の脱炭素化は、医療や金融、災害対策と連携しながら高度化しています。神戸市の取り組みはその好例で、地域全体の持続可能性を高めています。中小企業もこれに対応し、自社の脱炭素経営に取り組むことが重要です。省エネ設備の導入や再エネ利用を進めることで、地域の持続可能な未来に貢献しながら、自社の競争力を強化していくべきでしょう。
当社では、補助金申請から採択後の支援まで、丁寧にサポートいたします。また、脱炭素経営を導入した後、SBT認定取得に向けた支援も行っています。脱炭素にご関心のある企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
また本記事の内容の詳細な情報については、神戸市の公式ホームページをご確認いただくか、弊社にご相談ください。
【神戸市の公式ホームページ】
https://www.city.kobe.lg.jp/a73498/695502498759.html
参考資料
【中小企業が脱炭素化を進めるメリット】
https://www.co2-hikaku.com/column/788/
【中小企業が脱炭素を進める上での課題と解決策】
https://www.co2-hikaku.com/column/775/
【中小企業が脱炭素化を進める4つのステップ】
https://www.co2-hikaku.com/column/800/
【製造業の脱炭素経営に向けた取組みをご紹介します!】
https://www.co2-hikaku.com/column/1622/
【中小企業がSBT(Science Based Targets)を取得するメリット】
https://www.co2-hikaku.com/column/473/
【省エネ大賞受賞!中小企業の設備電力を可視化する「エニマス」を使ってみた。】
https://www.co2-hikaku.com/column/1647/
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