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脱炭素ニュースコラム

2026.04.22

MOF技術による国内初のCO2回収実用化へ、3社が日量30kg規模の実証に成功

神戸製鋼所、Atomis、長瀬産業の3社は2026年4月16日、2025年のノーベル化学賞の対象となった多孔性金属錯体(MOF)を活用したCO2回収装置の実証試験において、日量30kg規模での回収に成功したと発表しました。この成果によりMOFを用いた技術の有効性が確認されたため、3社は次のステップとして、2026年度中にトン規模の大規模実証に向けた検討と協議を開始します。産業利用を目的としてMOFを用いたCO2回収技術を実用スケールへ拡大する取り組みは日本で初めての試みとなります。

今回採用されたPSA(圧力変動吸着)方式は、ガスの加圧と減圧を繰り返すことで特定の気体を分離・精製する技術です。従来のゼオライトなどの吸着材を用いた技術では、排ガスに含まれる水分の影響を受けるため、大規模な前処理設備が必要となり、設備の大型化やエネルギーコストの増加が大きな課題となっていました。しかし、今回開発された装置はCO2を選択的に吸着できるMOFを搭載しているため、前処理工程を大幅に簡略化することが可能です。これにより、設備の小型化と省エネルギー化を同時に実現できるほか、CO2濃度が低い排ガスにも対応できるため、多様な工場への導入が期待されています。

2025年11月から神戸製鋼所の「TAKASAGO GX Try Field」で実施された実証試験では、都市ガス燃焼による排ガスから目標とする純度と回収量が得られることが確認されました。回収したCO2は、ドライアイスとしての利用やオンサイトでの活用を想定しており、海外調達に依存していたCO2を国内循環型の資源へと転換することを目指しています。企業に求められる温室効果ガスの削減ニーズに応えつつ、3社は今後、実用化と事業化に向けた取り組みを加速させることで、脱炭素社会の実現と経済・環境価値の両立に貢献していく方針です。

当社では、SBT認定取得をはじめとした脱炭素経営の支援や補助金支援を行っています。ご関心のある企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

【出典・詳細情報はこちら】

■ ニュース記事

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b8241b0453af3785bd920f975b443ef927c4f49

 

■ 神戸製鋼所、Atomis、長瀬産業プレスリリース

https://www.kobelco.co.jp/releases/2026/1218848_18738.html

https://www.atomis.co.jp/news/3463/

https://www.nagase.co.jp/assetfiles/uploads/20260416_PR_01.pdf

 

参考資料

【大阪・関西万博でも注目のCO2吸収コンクリートとは?】

https://www.co2-hikaku.com/column/2016/

【2026年度省エネ補助金についてわかりやすく解説!】

https://www.co2-hikaku.com/column/2080/

【省エネ効果も!省力化補助金カタログ型製品紹介【シートメタル洗浄機】】

https://www.co2-hikaku.com/column/2058/

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