名古屋大学の研究チームは、不要になったペットボトルをそのままの状態で原料とし、二酸化炭素(CO2)を高く吸着する多孔性材料「金属有機構造体(MOF)」を合成することに成功しました。
ペットボトルの主原料であるPETをMOFに変える従来の手法は、化学分解などの複数の処理に手間とエネルギーを要し、収率も10〜56%にとどまっていました。これに対し新たな手法は、砕いたペットボトルを水や酢酸などと同じ容器に入れ、220度の高温高圧で反応させるプロセスです。危険性の高い試薬を使う必要がなく、4〜8時間という短時間かつ高効率にMOFを作り出すことができ、8時間で理論値の81.7%という高い収率を達成しました。
合成されたMOFは50〜100ナノメートルの粒子で、1グラム当たりの表面積は2400平方メートルに及び、条件によっては1グラムで約100リットルの空気に含まれる量に相当するCO2を吸着できます。さらに、このMOFにアミンという化学物質を付加することで、吸着能力を10倍に高めることにも成功しました。この吸着と脱離を繰り返しても性能が低下せず安定しています。
限られた石油資源の節約や環境負荷低減のために廃プラスチックの有効利用が求められる中、この技術は廃プラスチックの高付加価値化とCO2回収を同時に実現できるため、今後の産業応用が期待されています。
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【出典・詳細情報はこちら】
■ ニュース記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/5436ac5397eb56f0716c4fb579a7ec43d5f617ea
■ 名古屋大学研究結果発信
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2026/05/petmof817co2.html
参考資料
【127年間で最も暑い夏…地球が暑くなるのはなぜ?】
https://www.co2-hikaku.com/column/2004/
【大阪・関西万博でも注目のCO2吸収コンクリートとは?】
https://www.co2-hikaku.com/column/2016/
【脱炭素に向けた仕組みづくり…資源循環について解説します!】
https://www.co2-hikaku.com/column/2048/
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